5月3日 6:00ご がつ みっか ろくじ
いつもより 早(はや)く 起(お)きました

よしえ虫(むし)は 遊(あそび)のほうが 本気(ほんき)ですから

まず、お湯(ゆ)を 沸(わ)かして ボトルに 詰(つ)めました。
それから、氷(こおり)を 入(い)れた 保冷(ほれい)バッグに、冷蔵庫(れいぞうこ)から 出(だ)した 食材(しょくざい)を 入(い)れました。
そして、その 保冷(ほれい)バッグを ブランケットで くるんで、袋(ふくろ)に 入(い)れました。
これで、最終(さいしゅう)パッキングは 完了(かんりょう)です
6:50ちょっと 早(はや)かったんですが、出(で)かける ことに しました。
荷物(にもつ)が 重(おも)いですから、歩(ある)くのに 時間(じかん)が かかる かもしれません。
7:20思(おも)いのほか 早(はや)く 駅(えき)に 着(つ)きました。
来(き)た 電車(でんしゃ)に 乗(の)って、先(さき)を 急(いそ)ぐ ことに しました。
7:40Seiranに 先(さき)に 行(い)くと メールを 送(おく)って、2本早(にほん はや)い 電車(でんしゃ)に 乗(の)りました。
8:00ところが、Seiranから 電車(でんしゃ)に 乗り遅(のり おく)れたと メールが 来(き)ました

バスは
8:25出発(しゅっぱつ)です から、間に合(まに あ)うかどうか 心配(しんぱい)でした。
8:24よしえ虫(むし)が バスに 乗(の)って 待(ま)っていると、駅(えき)から Seiranが 出(で)てきました。
そして、無事(ぶじ)に バスに 乗(の)りました。
Seiran「忘れ物(わすれもの)して、取(と)りに 帰(かえ)った。やっぱり 歩(ある)きは 調整(ちょうせい)できるし



」

言い訳無用(いいわけ むよう)

9:00バスを 降(お)りて、林道(りんどう)を 登(のぼ)り 始(はじ)めました。
河原(かわら)には 何組(なんくみ)か バーべーキューの 場所取(ばしょと)りを している 人(ひと)が いました。
路肩(ろかた)には、何台(なんだい)もの 車(くるま)が 止(と)まって いました。
やはり 連休(れんきゅう)です から、訪(おとず)れる 人(ひと)も 多(おお)い でしょう。
心配(しんぱい)なのは、ゴミで ここを 汚(よご)して 帰(かえ)る 人(ひと)も 多(おお)い ことです。
次(つぎ)も 気持(きも)ちよく 遊(あそ)ばせて もらいたい なら、後片付(あとかたづ)けも きちんとして ほしいです。
9:45林道(りんどう)と 別(わか)れて、山道(やまみち)に 入(はい)りました。
すると、前(まえ)を 歩(ある)いている バーベキュー組(ぐみ)が、
くわえたばこで 登(のぼ)っていく ではありませんか
乾燥注意報(かんそうちゅういほう)が 続(つづ)いているのに、危険極(きけんきわ)まりない ことです

ここ最近(さいきん)の ハイキングブームで、山(やま)の 怖(こわ)さを 理解(りかい)せずに 山(やま)に 入(はい)る 人(ひと)が 増(ふ)えたような 気(き)がします。
Seiran「先客(せんきゃく)が いないと いいんだが

」

うん、そうだね
10:25いつもの 砂地(すなち)に 到着(とうちゃく)しました。
先客(せんきゃく)は いましたが、親子連(おやこづ)れの 日帰(ひがえ)りの ようでした。
少(すこ)し 安心(あんしん)して、枯れ枝(かれえだ)を 拾(ひろ)いながら、奥(おく)へと 歩(ある)いて いきました。
テン場(ば)《テントを 張(は)って、野営(やえい)する 場所(ばしょ)》に 荷物(にもつ)を 置(お)きました。

いつも 使(つか)わせていただく 場所(ばしょ)ですから、まずは 清掃(せいそう)しました。

そして、冷蔵庫(れいぞうこ)を 作(つく)りました。
今日(きょう)は 天気(てんき)も いいし、気温(きおん)も 高(たか)いです。
運動量(うんどうりょう)が 多(おお)くなると、水分補給(すいぶんほきゅう)も 不可欠(ふかけつ)です。
でも、ここでは すぐに 飲料水(いんりょうすい)を 手(て)に 入(い)れることは できません。
しばらくは、持(も)ってきた お湯(ゆ)で、渇(かわ)きを 癒(いや)しました。

テントを 張(は)って、寝袋(ねぶくろ)や ブランケットを 干(ほ)しました。
天気(てんき)が いいので、フカフカに なるでしょう。
13:00お茶(ちゃ)が 飲(の)みたいので、炉(ろ)で お湯(ゆ)を 沸(わ)かしました。
昨日(きのう) YVさん から もらった、ハイビスカスティー

とても おいしくて、ビタミンCも 取(と)れて、我々(われわれ)には ありがたかったです。

一息(ひといき)ついたら、次(つぎ)の 作業(さぎょう)が あります。
Seiranは 燃料(ねんりょう)にする 枯(か)れた 倒木(とうぼく)を 集(あつ)め、よしえ虫(むし)は 水場(みずば)を 作(つく)りました。

一通(ひととお)りの 作業(さぎょう)が 終(お)わったので、昼御飯(ひるごはん)に しました。
14:20KAくんが 現(あらわ)れました。
Seiran「お疲(つか)れさん

」
KA「お疲れ様(つかれさま)

」

早(はや)かったね

KA「あっちは、すごい 大人数(おおにんずう)が 来(き)ていますよ

」
Seiran「マジで

」

あー、いやな 予感(よかん)が あたっちゃった


少(すこ)し 遅(おく)れて、HAちゃん SOちゃんも 到着(とうちゃく)しました。
二人(ふたり)は すでに
まつぼっくりを 集(あつ)めていました。
KA「ちょっと 迎(むか)えに 行(い)ってきます

」

いってらっしゃい

KAくんは MOちゃんと FUちゃんを 迎(むか)えに 行(い)きました。
しばらくして、久(ひさ)しぶりの 野営参加(やえい さんか)の MOちゃんが 到着(とうちゃく)しました。
MO「久(ひさ)しぶり〜

」
Seiran「おつかれさん

」
これで、今回(こんかい)の メンバーが 揃(そろ)いました。

まずは、テントの 位置(いち)を 決(き)めましょう。
HA「あそこがいい

」

そっちは、トイレまで 遠(とお)く なるよ

SO「ここ

」
HA「木の下(きの した)は イヤ

」
Seiran「木下(きの した)の ほうが 風(かぜ)を 受(う)けないぞ」
MO「お母(かあ)さんたちは ここに するよ

」
HA「



」
SO「



」

結局(けっきょく)、仲良(なかよ)く 隣同士(となりどうし)に 決(き)まりました。
15:00HA「ねー、トイレは どこ?」

あっ、ゴメン


まだ 作(つく)ってない

Seiran「これから 作(つく)るし

」
KA「がまんできるか?」
HA「うん、少(すこ)しなら

」
というわけで、次(つぎ)の 作業(さぎょう)は トイレ作(づく)り です。
今回(こんかい)は 桜(さくら)が 咲(さ)いている 下(した)に しました。
MO「わー

豪華(ごうか)

」

サクラトイレ
さっそく HAちゃんと SOちゃんが 使い方(つかい かた)を 教(おし)えあって いました。
15:30HA「おやつ

」
SO「マシュマロ

」
MO「マシュマロを 焼(や)くのね


」

二人(ふたり)は 火(ひ)に 注意(ちゅうい)しながら、炉(ろ)で マシュマロを 焼(や)いて 食(た)べて いました。
そういえば、HAちゃんは 0歳(れい さい)から、ここで 野営(やえい)を しています。
ここでの 作業(さぎょう)も 作法(さほう)も よく、心得(こころえ)ていました。

そして、この 網(あみ)は HAちゃんと 同学年(どうがくねん)です。
過酷(かこく)な 炉(ろ)で 炙(あぶ)られているのに、まだ 耐(た)えています。
なんでも 大切(たいせつ)にすれば、その心(こころ)に 応(こた)えてくれます。
だから 我々(われわれ)は、ここを 大切(たいせつ)に しています。
16:00まだ 陽(ひ)も ありますから、作業(さぎょう)が できます。
MOちゃんに 冷蔵庫(れいぞうこ)の 食材(しょくざい)を 説明(せつめい)して、晩御飯(ばんごはん)の 準備(じゅんび)に とりかかりました。
KAくんは 下流(かりゅう)で 何(なに)やら 土木工事(どぼくこうじ)を しています。

よしえ虫(むし)は クマちゃんと 再会(さいかい)を 果(は)たし、HA・SO・FUに 遊(あそ)ばれていました。
18:00晩御飯(ばんごはん)は
ポトフでした。
飯盒(はんごう)で 炊(た)いた 御飯(ごはん)と 一緒(いっしょ)に いただきます
20:00辺(あた)りは すっかり 暗(くら)くなり、KAくん一家(いっか)は 寝(ね)てしまいました。
いろいろと 疲(つか)れていたんでしょう。
Seiranと よしえ虫(むし)は、まだ 起(お)きていました。









22:00Seiran「あっちは、どうだろうか?」

そうだね、ちょっと 偵察(ていさつ)してくる

よしえ虫(むし)は ヘッドライトを 消(け)したまま、月明(つきあ)かりに 白(しろ)く 浮(う)かぶ 砂地(すなじ)を 裸足(はだし)で 歩(ある)いて いきました。
湾曲部(わんきょくぶ)を 過(す)ぎると、大(おお)きな火柱(ひばしら)が 風(かぜ)に 吹(ふ)かれて、横(よこ)に 流(なが)されているのが 見(み)えました。
テントの 中(なか)からの 明(あ)かりが 点々(てんてん)と 見(み)え、大音量(だいおんりょう)の 音楽(おんがく)が 聞(き)こえてきました。








よしえ虫(むし)は 匍匐前進(ほふくぜんしん)で その火(ひ)に 向(む)かって 進(すす)みました。
そして、火(ひ)の 近(ちか)くの 木の下(きの した)で、様子(ようす)を うかがっていました。
すると、いくつかの ヘッドライトが チラチラと 動(うご)きました。


「人(ひと)

」


「えっ、なに?」


「人(ひと)が いる

」


「どこ

」
そして、よしえ虫(むし)は 強力(きょうりょく)な ヘッドライトの 明(あ)かりで 照(て)らされました。
まるで、目潰(めつぶ)しを くらったように、何(なに)も 見(み)えませんでした。
よしえ虫(むし)は 立ち上(たち あ)がって、まっすぐ ヘッドライトに 向(む)かい 合(あ)いました。


「だれですか?」
こんな場面(ばめん)なのに、あまりにも 間の抜(まの ぬ)けた 質問(しつもん)でした。
こんな夜(よる)に、ここで どんな人(ひと)が いると 思(おも)っているのでしょうか

やや、あきれて 答(こた)えました。

上(かみ)で 野営(やえい)している 者(もの)ですけど、その
火(ひ)を 消(け)してください
火の粉(ひの こ)が 飛(と)んで、
山火事(やまかじ)に なりますから




「おーい

火(ひ)を 消(け)せー

」

それから、
音楽(おんがく)も やめてください

こんなこと されると、ここで キャンプが できなくなる かもしれませんから





「音楽(おんがく)やめろー

」


「わかりました」

じゃ、よろしくおねがいします

そういって、深(ふか)く お辞儀(じぎ)を して その場(ば)を 後(あと)にしました。
よしえ虫(むし)が 歩(ある)いている のを、ヘッドライトが 見(み)ている ようでした。
しかし、よしえ虫(むし)は 振り向(ふり む)きもせず 我等(われら)の テン場(ば)に 戻(もど)りました。
Seiran「どうだった?」
よしえ虫(むし)は 顛末(てんまつ)を 話(はな)しました。







Seiran「





」

ま、マナー違反(いはん)と 危険(きけん)なことは やめさせたから

Seiran「なんか、ライトが こっち 見(み)てるぞ」

気(き)になるんだったら、ここまで 見(み)に 来(く)ればいいのに
24:00火(ひ)が おさまってきた 炉(ろ)に 蓋(ふた)を して、ゴミや 食べ物(たべ もの)の 袋(ふくろ)を テントに しまい、寝(ね)ることに しました。
よしえ虫(むし)は 少’(すこ)し 暑(あつ)かったので、寝袋(ねぶくろ)を 半分開(はんぶん あ)けて 横(よこ)に なりました。










5月4日 夜明前ごがつ よっか よあけまえ
よしえ虫(むし)は 寒(さむ)さで 目(め)が 覚(さ)めました。
寝袋(ねぶくろ)を 全部(ぜんぶ) 閉(し)めて、また 寝(ね)ました。
7:00暑(あつ)くて 目(め)が 覚(さ)めました。
でも、なんだか 体(からだ)が だるいです。
もうすこし、寝(ね)ることに しました。
外(そと)では KAくん一家(いっか)の にぎやかな声(こえ)が 聞(き)こえて いました。
7:30暑(あつ)さに 耐(た)えられず、外(そと)に 出(で)ました。
顔(かお)を 洗(あら)って、炉(ろ)の そばに 行(い)きました。

おはよー

MO「おはよー

」

暑(あつ)くて 起(お)きた


お湯(ゆ)が 沸(わ)いた ところで、コーヒーを 淹(い)れました

KAくんたちは 朝御飯(あさごはん)の 準備(じゅんび)を していました


HAちゃんが ホットケーキを 焼(や)いて いました。
焼(や)きあがるまで、マシュマロを 焼(や)いて 食(た)べていました。
でも、よしえ虫(むし)は 食欲(しょくよく)が ありませんでした。
9:00昨夜(さくや) 注意(ちゅうい)しに 行(い)った 団体(だんたい)が、山(やま)に 登(のぼ)っていくのが 見(み)えました。
荷物(にもつ)を 持(も)っているので、撤収(てっしゅう)したのでしょう。
後片付(あとかたづ)けを したかどうか、見(み)に 行(い)かねば なりません。
しかし、立ち上(たち あ)がると フラフラしました。
HA・SO・FUは、水着(みずぎ)に 着替(きが)えて、昨日(きのう)から 水(みず)を ためていたプールへ 走(はし)って いきました。

FU「バシャバシャ〜


」
MO「あっ、
エア・プールしてる

」

空中(くうちゅう)で 泳(およ)いでる

FU「


あーん

水着(みずぎ)が 濡(ぬ)れちゃった



」

えっ

水着(みずぎ)は 濡(ぬ)れるものでしょ

MO「いい服(ふく)を 着(き)てる 気分(きぶん)らしい

」
暑(あつ)さのためか、よしえ虫(むし)の 体(からだ)は だんだん 動(うご)かなくなって きました。

なんか、体(からだ)が だるくて



MO「やすんだら?」

うん、そうする



Seiran「風邪(かぜ)ひいたんか?」

たぶん、夜(よる) 寒(さむ)かったし



というわけで、よしえ虫(むし)は 木陰(こかげ)で 横(よこ)になりました。
熱(ねつ)が あると 思(おも)いますが、これが 熱中症(ねっちゅうしょう)なのか、風邪(かぜ)なのか、わかりませんでした。
10:30I「こんにちはー



」
Iさんが 現(あらわ)れました。
自宅(じたく)で とれた 野菜(やさい)を 差し入(さし い)れて くれました。

ありがとうございます

しかし、よしえ虫(むし)は 体(からだ)が 思(おも)うようにならず、挨拶(あいさつ)だけして また 木陰(こかげ)で 横(よこ)に なりました。
11:30Iさんが 帰(かえ)る 時間(じかん)になりました。
何(なに)もできず、本当(ほんとう)に すみませんでした



そんな よしえ虫(むし)ですから、もちろん 昼御飯(ひるごはん)も 食(た)べられません。
調理(ちょうり)も MOちゃんに お任(まか)せして しまいました。
14:00やっと 起き上(おき あ)がれるように なりました。
すでに 晩御飯(ばんごはん)の 準備(じゅんび)も 整(ととの)い つつあり、なにも することは ありませんでした。
そして、HA・SO・FUは また プールで 遊(あそ)んでいました。

よしえ虫(むし)も 散歩(さんぽ)がてら 覗(のぞ)きに 行(い)きました。
水(みず)は 冷(つめ)たいところと、暖(あたた)かいところが あって、裸足(はだし)で 浸(つ)かっていると とても 気持(きも)ちが いいです。
16:00少(すこ)し、食欲(しょくよく)が 出(で)てきたので、昼御飯(ひるごはん)の 残(のこ)りを いただきました。
ホタテの 入(はい)った 具沢山味噌汁(ぐだくさん みそしる)が、とても おいしかったです。
炉(ろ)には 晩御飯(ばんごはん)の カレーが かけられました。

ここに いると、食事(しょくじ)の 大切(たいせつ)さが 身(み)にしみて わかります。
そして、健康(けんこう)であることが どれほど 素晴(すば)らしいことかも、わかります。
17:30
そうだ


よしえ虫(むし)は 大切(たいせつ)なことを 思い出(おもい だ)しました。
昨夜(さくや)の 団体(だんたい)の 後片付(あとかたづ)けを 見に行(みに い)かねば なりません

暗(くら)く なったら、証拠写真(しょうこしゃしん)が 撮(と)れませんから

ここは、地元(じもと)の 小学生(しょうがくせい)が
卒業記念(そつぎょうきねん)に
植樹(しょくじゅ)を しています。
ちゃんと
看板(かんばん)も 立(た)っている ので、日本語(にほんご)が 読(よ)める人(ひと)なら、すぐに わかります。
ところが、昨夜(さくや)の 団体(だんたい)は その 木(き)を 切り倒(きり たお)して、燃(も)やして しまいました


こんなに 無残(むざん)に 切(き)られて しまったんです

さらに、奥(おく)の ほうにも、3本(さんぼん) 切(き)られた あとが ありました


本当(ほんとう)に 悲(かな)しく なりました

昨夜(さくや)の 団体(だんたい)は 明(あき)らかに、大人(おとな)の 日本人(にほんじん)でした。
それなのに、あの
看板(かんばん)を 無視(むし)して、木(き)を 切(き)って しまったんです

さらに、昨夜(さくや)の 大(おお)きな 火(ひ)の 痕跡(こんせき)を 見(み)ました。
激怒(げきど)



なんにも 片(かた)づけられていません

ただ、上(うえ)から 砂(すな)を かけた だけでした

しかも、空き缶(あき かん)も 埋(う)めて ありました

ひどすぎます


このように、山(やま)を 汚(よご)して 帰(かえ)る ような人(ひと)が、山好(やまず)きと 言(い)える でしょうか?
装備(そうび)だけは 山好(やまず)きの ようでしたが、心(こころ)が 伴(ともな)わなければ、ただの
ファッションに すぎません。
近年(きんねん)の
アウトドア・ブームで、多(おお)くの 人(ひと)が 気軽(きがる)に 自然(しぜん)に 親(した)しむように なったものの、自然(しぜん)への 畏敬の念(いけい の ねん)が 置き去り(おき ざ)に されてしまった ようです。
残念(ざんねん)で 仕方(しかた)が ありません。
また、ここは 上述(じょうじゅつ)のとおり、
植林(しょくりん)されています。
つまり、誰(だれ)かが 木(き)を 植(う)えています。
それを 切(き)って 燃(も)やしてしまった ことにも、心(こころ)が 痛(いた)みます。
この 切(き)られて 燃(も)やされた 木々(きぎ)の 痛(いた)みと 苦(くる)しみを 思(おも)えば、身(み)を 切り裂(きり さ)かれ 焼(や)かれる ようです。
ここに
植樹(しょくじゅ)した 小学生(しょうがくせい)が、この ひどい 仕打(しう)ちを 見(み)たら どれほど 悲(かな)しむ でしょうか。
いたたまれない 気持(きも)ちで、その場(ば)を 後(あと)にしました。
すると、ほかの 場所(ばしょ)にも 残念(ざんねん)な ものが ありました。

これは
バーベキュー用(よう)の 炭(すみ)です。
燃(も)やし切(き)らずに 放置(ほうち)していった ものです。
持ち込(もち こ)んだ ものは、すべて 持ち帰(もち かえ)りましょう。

これは
トイレットペーパーです。
ハイカーが どこかの 繁(しげ)みで 用を足(よう を た)して、
トイレットペーパーを 放置(ほうち)したのでしょう。
そして 今日(きょう)は 風(かぜ)が 強(つよ)かったので、乾燥(かんそう)した
トイレットペーパーが 流(なが)されて 出(で)てきました。
自分(じぶん)が 使(つか)った
トイレットペーパーが 人目(ひとめ)に さらされるのは、どんな 気分(きぶん)でしょうか?
18:00そろそろ 晩御飯(ばんごはん)に しましょう

FU「




」
中辛(ちゅうから)の カレーは FUちゃんには 辛(から)かった ようです。
20:00星(ほし)が 見(み)え はじめると、大人(おとな)の 時間(じかん)です。
炉(ろ)の 火(ひ)だけが、手元(てもと)を 照(て)らします。
月(つき)が 出(で)るまでは、漆黒(しっこく)の 闇(やみ)です。
MO「あー、北斗七星(ほくとしちせい)だー

」

北辰斜(ほくしんななめ)




Seiran「もー、またかい

」









23:30火(ひ)の 始末(しまつ)をして、そろそろ 寝(ね)ましょう。
今夜(こんや)は 鹿(しか)の 声(こえ)も、カエルの 声(こえ)も 聞(き)こえました。
静(しず)かな 平和(へいわ)な 山(やま)に 戻(もど)った ようです。









5月5日 早朝ごがつ いつか そうちょう
やはり テントの 中(なか)は 暑(あつ)くなって きました。
今日(きょう)も 天気(てんき)が よさそうです
8:00今日(きょう)は よしえ虫(むし)も 食欲(しょくよく)が ありました。
朝御飯(あさごはん)に しましょう。
HAちゃん SOちゃんは、もう 朝御飯(あさごはん)を 食べ終(たべ お)えて、プールで 遊(あそ)んでいました。

昨日(きのう) 使(つか)いそびれた 肉(にく)を 焼(や)きました。
さて、何(なに)が できるかなー

HA「あー

大人(おとな)だけ 焼肉(やきにく)

ずるーい

」

いいえ、これは よしえ虫(むし)たちの 朝御飯(あさごはん)です


Seiranは パンも 焼(や)きました。
でも、よしえ虫(むし)は パンを 焼(や)きませんでした。
そして、肉(にく)を のせました。

焼肉(やきにく)サンド
パンを 半分(はんぶん)に 折(お)ったら、サンドウィッチに なります。

いただきまーす


MO「春の山(はるの やま)が こんなに 色(いろ)が にぎやかだ なんて 思(おも)わなかった

」

そうだねー

MO「スケッチブックを 持(も)ってくれば よかった


」

よしえ虫(むし)は パッキングリストを 作(つく)ってるよ

Seiran「あー、わしも そうしよう

」

ヤマツツジも 見(み)ごろ。
10:00昼御飯(ひるごはん)までは のんびりタイム

木陰(こかげ)で 本(ほん)を 読(よ)んでいました。

すると、FUちゃんが よしえ虫(むし)の 前(まえ)に やってきました。
FU「ねー、見(み)て〜

」

なーに?
FU「もしもし かめよー かめさんよー

」

ん?
FU「かめさーん

」

なんだ

MO「あー、それ 幼稚園(ようちえん)で ならった ポーズ なんだー

」

へぇ〜
MO「昨日(きのう) よしえ虫(むし)が 寝(ね)ているとき、何回(なんかい)も のぞきに 行(い)っちゃった から 『
ごめんなさい

』と『
よかったね
』の 気持(きも)ちを こめて 披露(ひろう)してるんだよ

」

そうなんだー

FU「

見(み)て〜」

うん、うん

FU「

見(み)て〜」

うん、うん

FU「

見(み)て〜」
MO「すごい

360度(ど) 全方向(ぜんほうこう)からの 大(だい)サービスだ

」

そうなんだ、どうもありがとう
12:00さて、昼御飯(ひるごはん)に しましょう。
食材(しょくざい)は 全部(ぜんぶ) おなかに しまいましょう。
残(のこ)った カレーに ナスを 入(い)れました。
とうふ や、野菜(やさい)を 全部(ぜんぶ) 味噌汁(みそしる)に 入(い)れました。
この、残り食材(のこり しょくざい)の 昼御飯(ひるごはん)は けっこう おいしいんです


そろそろ 撤収(てっしゅう)を 始(はじ)めなければ なりません。
手分(てわ)けして、それぞれの 片(かた)づけを します。
15:00ほとんど 元通(もとどお)りに しました。
そして、最後(さいご)に ゴミ拾(ひろ)いを しました。

HAちゃん SOちゃん FUちゃん は、もう 下山準備完了(げざんじゅんびかんりょう)

木陰(こかげ)で 仲良(なかよ)く 大人(おとな)たちを 待(ま)っていました。
KA「じゃ、先(さき)に 下(お)りますね

」

はーい

KAくん一家(いっか)は 先(さき)に 下山(げざん)して いきました。
よしえ虫(むし)と Seiranは、最後(さいご)に 忘れ物(わすれ もの)が ないか 見(み)て、風(かぜ)で 飛(と)ばされた ゴミを 拾(ひろ)ってから、下山準備(げざんじゅんび)を しました。
15:30さぁ、おりましょう。
今回(こんかい)も お世話(せわ)に なりました

また、次回(じかい)も よろしくおねがいします


楽(たの)しませて もらった 場所(ばしょ)に 敬意(けいい)を はらって、もう一度(いちど) 見(み)まわしました。
白い砂(しろい すな)が、残(のこ)る ばかり でした。
下山(げざん)は 荷物(にもつ)も 軽(かる)く なっているので、スイスイと 進(すす)めました。
最後(さいご)の 階段(かいだん)を おり

山道(やまみち)を 出(で)た ところに、
受付(うけつけ)のような テーブルが 置(お)いてありました。
何(なに)かの 大会(たいかい)でも あるのかと、不思議(ふしぎ)に 思(おも)いました

近(ちか)づくと、大学生(だいがくせい)らしい 男女(だんじょ)が 二人並(ふたり なら)んで、座(すわ)っていました

コップなどが、きちんと 並(なら)べられていて、
走(はし)ってくる 選手(せんしゅ)でも、待ち受(まち う)けている かのようでした。
その二人(ふたり)

も、何(なに)か 話(はな)すでもなく、ただ よそよそしく 前(まえ)を 向(む)いていました。

なんだ、あれ

Seiran「いっぱい、くれるんか

」
そんなことを 言(い)いながら、テーブルの 前(まえ)を 通(とお)って、林道(りんどう)に 上(あ)がりました。
そこには、KAくん一家(いっか)が 待(ま)っていました。
MO「おつかれー

」

お待(ま)たせー

MO「さっき あそこで FUちゃんが 『何食(なに た)べてるの?』って、聞(き)いたらね

」

うん、それで?
MO「
バシャンって コケちゃった




」

あらら

KA「あれ、クイズ大会(たいかい)が 始(はじ)まるのかも

」
Seiran「
ピンポーン!って

」

NYへ 行(い)きたいかぁーーー

って





京都(きょうと)に 戻(もど)ってからの ことを 話し合(はなし あ)ってから、KAくん一家(いっか)は 車(くるま)に 乗(の)って いきました

そして、Seiranと よしえ虫(むし)は バス停(てい)まで 歩(ある)いて いきました


林道(りんどう)に 沿(そ)った 川辺(かわべ)には、バーベキュー組(ぐみ)が たくさん いました。
それに、来(く)るときには なかった ゴミが たくさん 放置(ほうち)されていました





一番(いちばん)ひどかったのは、壊(こわ)れた
簡易(かんい)テーブルが 捨(す)てられていた ことです

これを 持(も)ってきたのです から、車(くるま)で 来(き)たのでしょう。
それならば、載(の)せて 持(も)って 帰(かえ)るのは、なんの 邪魔(じゃま)にも ならないでしょう。
それなのに、ここに 置(お)いていくなんて 無責任(むせきにん)すぎます





一般的(いっぱんてき)に 日本人(にほんじん)は マナーの良(よ)い 国民(こくみん)だと 思(おも)われているようです。
しかし、匿名性(とくめいせい)が 高(たか)い 場合(ばあい)は、豹変(ひょうへん)することも 見受(みう)けられます。
『みんな』や 『だれか』という 言葉(ことば)に 隠(かく)れて、犯罪(はんざい)とも 言(い)えるような ことを 平気(へいき)で することが あります。
もっと 自分(じぶん)の 言動(げんどう)に 責任(せきにん)を もって もらいたい ものです

あーあ、なんだか 今回(こんかい)の 野営(やえい)は
激怒(げきど)の 連続(れんぞく)で、心(こころ)が 疲(つか)れました




京都(きょうと)に 戻(もど)って、銭湯(せんとう)に 行(い)きました

さまざまな 疲(つか)れを 洗い流(あらい なが)しました
20:00Seiranと よしえ虫(むし)は 自転車(じてんしゃ)で KAくん一家(いっか)が いる、レストランに 行(い)きました。
みんなは もう 食べ始(たべ はじ)めていました

よしえ虫(むし)も ハンバーグを 頼(たの)みました。

よしえ虫(むし)の 左(ひだり)には FUちゃんが いました。
FUちゃんは レストランに 置(お)いてある 絵本(えほん)を 見(み)ていました。
FU「読(よ)んでー


いいよ


























FU「もう一回(いっかい)

」

はーい


























FU「



かめさーん

」

あらら、ここでも 披露(ひろう)してくれたのね

ありがとう


皆(みな)さん お疲(つか)れさまでした