12月4日 水曜日
(じゅうにがつ よっか すいようび)着物(きもの)を 着(き)る 練習(れんしゅう)の 最終仕上(さいしゅうしあ)げを していた。
今回(こんかい)は、この 帯(おび)を 締(し)めていく。
般若心経(はんにゃしんぎょう)の 刺繍(ししゅう)に、「夢(ゆめ)」と 織(お)りだされているのである。
人間椅子(にんげんいす)の ライヴに ぴったりではないか



そして、下駄(げた)は これを 履(は)いていく。

赤(あか)くて 桜(さくら)が ひらひら 舞(ま)っている 鼻緒(はなお)である。
これも、
人間椅子(にんげんいす)の ライヴに ぴったりではないか



この練習(れんしゅう)を するときは、
『人間失格(にんげんしっかく)』を 聴(き)くことに してきた。
だいたい 50分(ごじゅっぷん)で、CDが 終(お)わると 着付(きつ)けも 終(お)わるからである。
そして、やはり 初心(しょしん)に 戻(もど)って 聴(き)きなおすのも、三十年(さんじゅうねん)の 月日(つきひ)を 実感(じっかん)させるものである。
ただし、このアルバムには 有名(ゆうめい)な 事件(じけん)が 潜(ひそ)んでいた。
そのため、日没後(にちぼつご)は 聴(き)かないようにしてきた。
しかし、今年7月(ことし しちがつ)に それを 忘(わす)れて、夜間(やかん)に 聴(き)いていた ことがあった。
すると、
『あやかしの鼓(つづみ)』が 始(はじ)まって しばらくして、部屋(へや)の 中(なか)に 青白(あおじろ)い光(ひかり)が バシッと 瞬(またた)いた。
何(なに)が 起(お)こったのか、何(なん)の 現象(げんしょう)なのか、全(まった)く わからなかった。
そして、何(なに)も わからないまま、その夜(よる)は 就寝(しゅうしん)した。
翌朝(よくあさ)、冷凍庫(れいとうこ)の 中(なか)が 全(すべ)て 溶(と)けてしまっていた。
どうやら、冷蔵庫(れいぞうこ)が 壊(こわ)れたようである。
その後(ご)、ご近所(きんじょ)の
品川心中君仮名(しながわしんじゅう くん かめい)が、夜中(よなか)に
『あやかしの鼓(つづみ)』を かけていると、我が家(わがや)の CDが カタッ、カタッと 揺(ゆ)れるのであった。
それは、振動(しんどう)で 揺(ゆ)れているような 音(おと)ではなく 不規則(ふきそく)で、何(なん)らかの 意思(いし)を もって 音(おと)を 立(た)てているようであった。
その音(おと)で 目覚(めざ)めて、目(め)を 開(あ)けてみたら、白(しろ)い 湯気(ゆげ)のようなものが 部屋(へや)を 漂(ただよ)っていた。
そんなことが 続(つづ)いたので、
『人間失格(にんげんしっかく)』は 昼間(ひるま)のみに 限(かぎ)って かけている。
最近(さいきん)は 日没(にちぼつ)が 早(はや)くなったので、なかなか 聴(き)く チャンスも 少(すく)なくなっている。
だから、着物(きもの)の 練習時(れんしゅうじ)くらいは、聴(き)いていたいと 思(おも)った。
この日(ひ)も、日没間際(にちぼつ まぎわ)に
『桜の森の満開の下(さくらの もりの まんかいの した)』の アウトロが ながれた。
さて、着物(きもの)を 脱(ぬ)いで 晩酌(ばんしゃく)の 支度(したく)を しようと、デッキに
『新青年(しんせいねん)』を セットした。
三十年(さんじゅうねん)を 一足飛(いっそくと)びに 行(い)こうと 思(おも)った わけである。
2曲目(にきょくめ)の
『鏡地獄(かがみじごく)』の イントロで 異変(いへん)が 起(お)こった。
和嶋氏(わじま し)が、「鏡地獄(かがみじごく)コード」と 呼(よ)ぶ アルペジオで、CDが 進(すす)まなくなったのである

リスタートさせてみても、同(おな)じところで 地団駄(じたんだ)を 踏(ふ)むような 音(おと)に なってしまうのである。
デッキから 取り出(とりだ)してみたが CDは 傷(きず)ひとつなく、それこそ 鏡(かがみ)のようであった。
そして、他(ほか)の 部屋(へや)にある ステレオで かけてみた。
すると、全(まった)く 問題(もんだい)なく 聴(き)くことができた。
『鏡地獄(かがみじごく)』だけ ここで 聴(き)いて、また 台所(だいどころ)に 戻(もど)った。
3曲目(さんきょくめ)の
『瀆神(とくしん)』から 最後(さいご)までは、全(まった)く 問題(もんだい)なかった。
そこで、考(かんが)えた。
『あやかしの鼓(つづみ)』は 夢野久作先生(ゆめの きゅうさく せんせい)の デビュー作(さく)である。
『鏡地獄(かがみじごく)』は 江戸川乱歩先生(えどがわ らんぽ せんせい)の 代表作(だいひょうさく)である。

もしかして、この 部屋(へや)で 久作先生(きゅうさく せんせい)と 乱歩先生(らんぽ せんせい)が





異界(いかい)での 論争(ろんそう)も、よしえ虫家(むし け)なら、ありうる

以後(いご)、
『人間失格(にんげんしっかく)』と
『新青年(しんせいねん)』は、続(つづ)けて 聴(き)かないようにしている。
12月8日 日曜日
(じゅうにがつ ようか にちようび)ライヴの 前日(ぜんじつ)なので、近所(きんじょ)の 銭湯(せんとう)に でかけた。
体(からだ)を 洗(あら)ってから、ゆっくり 湯(ゆ)に 浸(つ)かっていた。
よしえ虫(むし)は 銭湯(せんとう)に 行(い)くと、1時間以上(いちじかん いじょう)は 湯(ゆ)に 浸(つ)かる。
この日(ひ)も、湯(ゆ)に 浸(つ)かりながら 鼻歌(はなうた)を 歌(うた)っていた。
すると、なんだか 鈴木氏(すずき し)の ベースが 聞(き)こえてくるような 気(き)がした。

あっ、聴(き)きすぎて 耳(みみ)から 音(おと)が 消(き)えなくなったのか

やばいかも

その日(ひ)は、ベースの 音(おと)が 空耳(そらみみ)だと 思(おも)っていた。
12月9日 月曜日 16:20
(じゅうにがつ ここのか げつようび)着物(きもの)を 着終(きお)わった。
髪(かみ)を まとめて、留(と)めた。

今回(こんかい)の
人間椅子(にんげんいす)ギドラは、帯(おび)の 色(いろ)と コーディネートしてみた。

よし

完璧(かんぺき)な 支度(したく)に 満足(まんぞく)して、勇(いさ)んで 歩き出(あるきだ)した。
すると、



突然(とつぜん)バランスが くずれた。

下駄(げた)の 歯(は)が 取(と)れてしまったのである




えぇーーーー

幸(さいわ)い、家(いえ)から 数十(すうじゅう)メートルの 地点(ちてん)だったので、急(いそ)いで 戻(もど)って 下駄(げた)を 履き替(はきか)えた。

よしえ虫(むし)は
ゲタリストだから 大丈夫(だいじょうぶ)

普段(ふだん)から 下駄(げた)を 愛用(あいよう)しているので、何(なん)の 心配(しんぱい)もいらなかった。
いつも 履(は)いている ほうが、歩(ある)きやすくて いいくらいだった。
18:45umeda TRADに 到着(とうちゃく)した。
会場入り口(かいじょう いりぐち)は、やはり
黒(くろ)いTシャツで 埋め尽(うめつ)くされていた。
和服姿(わふくすがた)は 数人(すうにん)で、よしえ虫(むし)のような 本気(ほんき)の 和装(わそう)は 見当(みあ)たらなかった。
番号順(ばんごうじゅん)に 入場(にゅうじょう)が 始(はじ)まった。
今回(こんかい)は かなり 前(まえ)なので、気合(きあい)が 入(はい)る。
お目当(めあ)ての グッズを 急(いそ)いで 買(か)った。
スタッフ「ちょうど 5000円(ごせんえん)なので、こちら プレゼントです

」

ありがとうございます

横(よこ)に ずれて、CDも 1枚買(いちまい か)った。
スタッフ「こちらの ステッカー プレゼントです

」

ありがとうございます

これで、会場限定(かいじょうげんてい)の 特典(とくてん)も 入手(にゅうしゅ)できた

会場奥(かいじょう おく)に 進(すす)んで、一段上(いちだん あ)がった フロアの 最前列中央(さいぜんれつ ちゅうおう)に 立(た)った。
ちょうど、ドラムセットの 銅鑼(どら)の 正面(しょうめん)である。


さて、下駄(げた)を 脱(ぬ)ごうっと

下駄(げた)で ジャンプするのは、危険(きけん)だし、隣の人(となりの ひと)の 足(あし)を 踏(ふ)んだら 気の毒(きのどく)だと 思(おも)っていた。

これで、準備完了(じゅんびかんりょう)
19:30SEの
『新青年(しんせいねん)まえがき』に 続(つづ)いて
『宇宙(うちゅう)からの色(いろ)』の イントロが 奏(かな)でられた。
それまで 静(しず)かだった 会場(かいじょう)は 突然(とつぜん) 激震(げきしん)しはじめた。
右(みぎ)の 男性(だんせい)は 激(はげ)しく ヘッドバンキングし、ギターソロでは ピタッと 止(と)まる。

なるほど、ギタリストか

左(ひだり)の 男性(だんせい)は 激(はげ)しく ヘッドバンキングしながら どんどん 前進(ぜんしん)していく。

前(まえ)に 出(で)るのは 研(けん)ちゃんっぽいなぁ〜

2曲目(にきょくめ)は
『羅生門(らしょうもん)』であった。
曲(きょく)の ラストで 銅鑼(どら)が 響(ひび)いた。
すると、よしえ虫(むし)の 全身(ぜんしん)が 銅鑼(どら)の 振動(しんどう)を 受け止(うけと)めた。
ビリビリと 体中(からだじゅう)が 振動(しんどう)しているのである。
こんな 経験(けいけん)は、初(はじ)めてである。
涙(なみだ)が 出(で)るほど 感動(かんどう)した。
3曲目(さんきょくめ)
『品川心中(しながわしんじゅう)』の 落語(らくご)パート
和嶋氏(わじま し)「大阪(おおさか)は こんなに人(ひと)が いたのか?」
会場全体(かいじょう ぜんたい)が クスリと 笑(わら)った。
それでも、ソールドアウトではない そうであった。
中野(なかの)サンプラザが ソールドアウトしていることを 考(かんが)えると、やはり 関東(かんとう)と 関西(かんさい)の 音楽(おんがく)シーンの 差異(さい)を 感(かん)じずには いられなかった。
新曲(しんきょく)の
『愛(あい)のニルバーナ』と
『悪夢(あくむ)の序章(じょしょう)』も 演奏(えんそう)された。
11日(じゅういちにち)リリースの ベスト盤(ばん)に 収録(しゅうろく)されている。
先(さき)に ライヴで 聴(き)いて、後(あと)から CDで 聴(き)くなんて、それこそ 三十年(さんじゅうねん)ぶりだった。
今年(ことし)の 代表作(だいひょうさく)
『無情(むじょう)のスキャット』の イントロでも 銅鑼(どら)の 洗礼(せんれい)を 受(う)けた。
新(あら)たな 力(ちから)を 注ぎ込(そそぎこ)まれたようであった。
鈴木氏(すずき し)「そろそろ 疲(つか)れてきませんか?」
またもや、会場全体(かいじょう ぜんたい)が クスリと 笑(わら)い、あちこちから 鈴木氏(すずき し)を いたわる 声援(せいえん)が 飛(と)んだ。
今回(こんかい)の ベスト盤(ばん)には、英訳(えいやく)が ついている。
『芳一受難(ほういちじゅなん)』は
『Hoichi's Passion』となる そうである。
ということは、今日(きょう)締(し)めているのも
『Hoichi's Passion』の帯(おび) ということになる。
ナカジマ氏(し)「オッチャンって 呼(よ)んでくれー

」

んー、なんだか 違和感(いわかん)

とはいうものの、リクエストに 答(こた)えて 「オッチャン」と 叫(さけ)ばせて いただいた。
そして、
『地獄小僧(じごくこぞう)』が はじまった。
ギターソロで 2小節(にしょうせつ)の スクラッチが 奏(そう)されるのだが、このとき 和嶋氏(わじま し)が ネックを 立(た)てて 上(うえ)に 向(む)かって スクラッチ奏法(そうほう)を した。
それは、エクスタシーを 感(かん)じさせ、今(いま)まで 思(おも)ったこともない エロティシズムを 沸き起(わきお)こさせた。
ギタープレイで こんな 官能的(かんのうてき)な 気分(きぶん)になったのは、おそらく 初(はじ)めてでは ないだろうか。
終盤(しゅうばん)に さしかかって、鈴木氏(すずき し)を いたわる声(こえ)が ました。
なんと やさしい空気(くうき)なのだろう

時折(ときおり) 顔(かお)をしかめる 鈴木氏(すずき し)を やわらかく 包み込(つつみこ)むようだった。
よしえ虫(むし)は 鈴木氏(すずき し)を 抱(だ)きしめたい 気持(きも)ちにかられた。
本編最後(ほんぺん さいご)の
『針(はり)の山(やま)』での ジャンプは、帯(おび)が ずれそうになったので、軽(かる)めにした。
次回(じかい)は、この 問題(もんだい)を クリアする 必要(ひつよう)が ありそうだ。
1回目(いっかいめ)の アンコールでは、珍(めずら)しく
『地獄(じごく)』が 奏(そう)された。
「おりゃ

」「うりゃ

」
会場中(かいじょうじゅう)が 鈴木氏(すずき し)を 支(ささ)えていた。
「あと 10分(じゅっぷん)

」「研(けん)ちゃん がんばって

」
会場(かいじょう)からの 応援(おうえん)に 暖(あたた)かさが あふれていた。
2回目(にかいめ)の アンコール
『なまはげ』でも、銅鑼(どら)に しびれた。
身体(からだ)にも、耳(みみ)にも、振動(しんどう)が 染み込(しみこ)んでいく ようだった。
会場(かいじょう)の 明(あ)かりが つくと、右(みぎ)にいた ヘッドバンキングくんが 左(ひだり)にいた ヘッドバンキングくんの ほうへ、寄(よ)っていった。

なぁんだ、知り合(しりあ)いだったのか


入り口(いりぐち)が 空(す)くまで、帰り支度(かえりじたく)をした。
下駄(げた)を はいて、荷物(にもつ)を 整理(せいり)した。

外(そと)に 出(で)ても、興奮(こうふん)と 熱気(ねっき)を まとっているので、暑(あつ)いと 感(かん)じた。
銅鑼(どら)に もらった 胸(むね)の 震(ふる)えが 消(き)えないように、帰路(きろ)についた。
電車(でんしゃ)で、ライヴを 振り返(ふりかえ)った。
傑作(けっさく)だと 思(おも)っていた
『無情(むじょう)のスキャット』も、この セットリストで 並(なら)べてみると、一つ(ひとつ)の 通過点(つうかてん)でしかないことに 気(き)づいた。
12月10日 火曜日 0:30(じゅうにがつ とおか かようび)
久(ひさ)しぶりの 午前様(ごぜんさま)になった。
着物(きもの)を 脱(ぬ)いで、晩酌(ばんしゃく)を 始(はじ)めた。
まず、会場(かいじょう)で 購入(こうにゅう)したばかりの
御札(おふだ)ステッカーを 取り出(とりだ)した。

久作先生(きゅうさく せんせい) 落ち着(おちつ)いて ください。

乱歩先生(らんぽ せんせい) 落ち着(おちつ)いて ください。

そして、台所(だいどころ)の デッキには、
御札(おふだ)ステッカーが 常駐(じょうちゅう)することとなった。
12月11日 水曜日 18:20(じゅうにがつ じゅういちにち すいようび)
授業(じゅぎょう)を 終(お)えて、急(いそ)いで 帰(かえ)ってきた。
ポストに
Amazonからの 荷物(にもつ)が 届(とど)いていた。
早速(さっそく) 中身(なかみ)を 取り出(とりだ)して、確認(かくにん)した。
手(て)ぬぐいの サイズは ちょうど よかった。
サイン入(い)りデカジャケも、なかなか カッコイイではないか

そして、すぐに
TOWER RECORDへ 向(む)かった。
もう1セット(わんせっと) 必要(ひつよう)なのである
19:40河原町(かわらまち)の
TOWER RECORDに 入(はい)って、しばらく ウロウロしてしまった。
まさか
人間椅子(にんげんいす)が J−POPに 分類(ぶんるい)されているとは 思(おも)いもよらなかった からである。
無事(ぶじ)に ベスト盤初回特典付(ばん しょかいとくてんつき)を 見(み)つけることができた。
ところが、雑誌(ざっし)コーナーに
YOUNG GUITARが 見当(みあ)たらなかった。
とりあえず、レジに 進(すす)んで 聞(き)いてみた。
YOUNG GUITARありますか?
レジ店員(てんいん)「えっ、えっとぉ〜

」

雑誌(ざっし)なんですけど〜

レジ店員(てんいん)「少々(しょうしょう) お待(ま)ちください

」
レジ店員(てんいん)は、フロア店員(てんいん)に 問い合(といあ)わせに 行(い)き、すぐに 戻(もど)ってきて、とりあえず CDの 会計(かいけい)を した。
レジ店員(てんいん)「こちら
特典(とくてん)の カレンダーと
レシートです」

はい、ありがとうございます

レジ店員(てんいん)「こちらに 入(い)れて おきますね」
すると、フロア店員(てんいん)が やってきた。
フロア店員(てんいん)「
YOUNG GUITARって、
人間椅子(にんげんいす)が 表紙(ひょうし)の 1月号(いちがつごう)ですよね

」

はい

そうです

フロア店員(てんいん)「少々(しょうしょう) お待(ま)ちください

」
しばらくすると
フロア店員(てんいん)「こちらですね

」

はい

そうです

ありがとうございます

無事(ぶじ)に 購入(こうにゅう)して そそくさと 帰宅(きたく)した。
YOUNG GUITARを 買(か)うのは 二十数年(にじゅうすうねん)ぶりである。
高校生(こうこうせい)の 時(とき)から、毎月(まいつき) 買(か)っていたのだが、読(よ)む 時間(じかん)が 無(な)くなってしまい、いつの間(ま)にか 買(か)わなくなっていた。

というわけで、2セット(とぅーせっと)の ベスト盤(ばん)が よしえ虫家(むし け)に 来(き)たのである。
しかし、CDは 1セット(わんせっと)あれば、十分(じゅうぶん)である。
片方(かたほう)の セットから 取り出(とりだ)して、静々(しずしず)と デッキに かけた。
12月12日 木曜日 10:30(じゅうにがつ じゅうににち もくようび)
JI「先生(せんせい) おはようございます

」

おはよう〜

ちょっと 待(ま)ってね〜

JI「なんですか?」

これ、APさんに プレゼント


それから、この
人間椅子(にんげんいす)ギドラは、ライヴで 一緒(いっしょ)に
銅鑼(どら)パワーを 受(う)けてきたんだ

JI「わかりました

APさんに 渡(わた)します

」
というわけで、1セット(わんせっと)は APさんのところに 嫁入(よめい)りした。
後日(ごじつ)
JI「APさんに 渡(わた)しました

」

ありがとう

JI「銅鑼(どら)のことも 話(はな)しました

」

おお、ありがとう〜

JI「APさんは このCDは 私(わたし)の 力(ちから)だって 言(い)っていました

」

そう、嬉(うれ)しい

これで、卒業制作(そつぎょうせいさく) うまくいくよ きっと


12月13日 金曜日 19:00(じゅうにがつ じゅうさんにち きんようび)

もちろん、
中野(なかの)サンプラザでの ライヴ中継(ちゅうけい)も 見逃(みのが)さない

鈴木氏(すずき し)が 大阪(おおさか)のライヴよりも 調子(ちょうし)が よさそうで、安心(あんしん)した。
そして 和嶋氏(わじま し)が、この ライヴが 映画(えいが)に なると 発表(はっぴょう)した。
いきなり、
レッドツェッペリン並(な)みの レジェンドに なったと 思(おも)った。
ナカジマ氏(し)は、
初回特典(しょかいとくてん)の 手(て)ぬぐい 7枚(ななまい)で、シャツを 作(つく)って アンコールで 着(き)ていた。
さて、よしえ虫(むし)は 2枚(にまい)で 何(なに)を 作(つく)る
12月17日 火曜日 13:30(じゅうにがつ じゅうななにち かようび)
JH「先生(せんせい) 急(きゅう)に 帰国(きこく)することに なりました

」

えっ

論文(ろんぶん)は??
JH「教授(きょうじゅ)と 相談(そうだん)したので 大丈夫(だいじょうぶ)です

」

そう、よかったぁ〜

JH「これ、どうぞ

」

なぁに

JH「ボディ・オイルなんですけど〜」

ありがとう

JH「気に入(きにい)ってもらえるか どうか わからなくて

」

使(つか)いますよ

それより、この 袋(ふくろ)の ほうが 気に入(きにい)っちゃったんだけど

JH「へっ

」


この 達磨(だるま)さん、
和嶋(わじま)さんに 似(に)てるから
12月22日 日曜日 17:30(じゅうにがつ にじゅうににち にちようび)
今日(きょう)は 冬至(とうじ)なので、また いつもの 銭湯(せんとう)に 行(い)った。
もちろん、柚湯(ゆずゆ)に 浸(つ)かるためである。
すると、また 鈴木氏(すずき し)の ベース音(おん)が 聞(き)こえてきた。
今回(こんかい)は、前回(ぜんかい)よりも はっきりと 聴き取(ききと)れた。

うーん、この近(ちか)くで
人間椅子(にんげんいす)を 聴(き)いている人(ひと)が いるぞ
12月29日 日曜日 15:00(じゅうにがつ にじゅうくにち にちようび)
論文添削(ろんぶんてんさく)が 佳境(かきょう)を 迎(むか)える中(なか)、やっと 時間(じかん)を やりくりして 制作(せいさく)できた

人間椅子暖簾(にんげんいす のれん)これを 眺(なが)めながら 晩酌(ばんしゃく)する 幸(しあわ)せ

大人買(おとなが)いできる 喜(よろこ)び
12月31日 火曜日 18:30(じゅうにがつ さんじゅういちにち かようび)
JIさんの 論文添削(ろんぶんてんさく)が、一段落(いちだんらく)した。
やっと、よしえ虫(むし)の 短(みじか)い 冬休(ふゆやす)みになる。
今夜(こんや)は しっかり 酔(よ)いましょう
