2023年05月20日

無名塾(むめいじゅく)『バリモア』

先月(せんげつ) 迷(まよ)いあぐねていたこと。

行(い)きたい
観(み)たい
最後(さいご)の チャンスかもしれない

さかのぼること 2月4日(にがつよっか)
朝(あさ)の ラジオで 仲代達矢(なかだい たつや)さんが お話(はなし)していた。
そのなかで、聞き逃(きき のが)さなかったのである。
『京都(きょうと)も 行(い)きます』
その日(ひ)から、公演予定(こうえんよてい)が 出(で)るのを 待(ま)っていた。
ところが、情報(じょうほう)を 探(さぐ)っていくと、チケットの 一般販売(いっぱんはんばい)は ないようなのであった。

この公演(こうえん)を 観(み)るには 単純(たんじゅん)に チケットを 買(か)えばいいというわけではなかった。
入会金(にゅうかいきん)および 月会費(げっかいひ)を 支払(しはら)うことで、鑑賞(かんしょう)の 権利(けんり)が 得(え)られるのである。
それを 知(し)ったのは 先月13日(せんげつ じゅうさんにち)だった。
もう少(すこ)し 早(はや)く 情報(じょうほう)が 得(え)られたら、前(まえ)もって 入会(にゅうかい)していたのだが…
DSC_1290.JPG

ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)

一日考(いちにち かんが)えて、主催者(しゅさいしゃ)に メールした。
断(ことわ)られてもいいと 思(おも)っていた。
イイカゲンなやつだと 思(おも)われてもよかった。
とにかく、これが 最後(さいご)の チャンスかもしれないと 思(おも)った。

数日(すうじつ)して 返事(へんじ)があった。
どうにか 鑑賞(かんしょう)することは できそうであった。
申し訳(もうし わけ)ない 気持(きも)ちに さいなまれた。

恥(はじ)を 忍(しの)んで、主催者事務所(しゅさいしゃ じむしょ)に 出(で)かけることにした。
DSC_1323.JPG
先月25日(せんげつ にじゅうごにち)、所定(しょてい)の 費用(ひよう)を 持参(じさん)した。

会員(かいいん)について 説明(せつめい)を 受(う)けた。
やはり、継続(けいぞく)することを 前提(ぜんてい)としているとのことだった。
心(こころ)が  絞(しぼ)られた 濡れ雑巾(ぬれ ぞうきん)のように 痛(いた)かった。
しかしながら、チケットは 手に入(てに はい)った。
DSC_1325.JPG

5月13日(ごがつ じゅうさんにち)
DSC_1372.JPG
京都府立文化芸術会館(きょうとふりつ ぶんかげいじゅつ かいかん)
開演30分前(かいえん さんじゅっぷん まえ)から 入場(にゅうじょう)できる。
にわか会員(かいいん)だし、いい席(せき)で 見(み)ようなんて 欲(よく)はなかった。
ただ、舞台(ぶたい)の 仲代達矢(なかだい たつや)さんが 見(み)られるなら それでよかった。
ホールの 入り口(いり ぐち)には 行列(ぎょうれつ)が できていた。
列(れつ)が 短(みじか)くなるまで、待(ま)つことにした。
DSC_1375.JPG

DSC_1376.JPG
やっと、生(なま)の 公演(こうえん)が 観(み)られる…
それだけで 胸(むね)が いっぱいだった。

入場(にゅうじょう)すると チケットを 座席券(ざせきけん)に 交換(こうかん)した。
各回(かくかい)ごとに エリアが 指定(してい)されている。
そのため、かなり 後(あと)から 入場(にゅうじょう)したのに、 舞台(ぶたい)に 比較近(ひかくてき ちか)い 席(せき)だった。
DSC_1379.JPG

ロビーには これまでの 公演(こうえん)の パネル展示(てんじ)があった。
DSC_1377.JPG

DSC_1378.JPG
若(わか)いときの 写真(しゃしん)もあった。
今(いま)まで ずっと、映画(えいが)で 追(お)いかけてきた 顔(かお)だった。
その写真(しゃしん)を 見(み)るだけで、何歳(なんさい)ごろの 作品(さくひん)か わかった。
若(わか)かりし 仲代達矢(なかだい たつや)さんも、円熟(えんじゅく)した 仲代達矢(なかだい たつや)さんも、大好(だいす)きだexclamation×2

目今日(きょう)の 仲代達矢(なかだい たつや)さんは どうだろう揺れるハート

第一幕(だい いち まく)
ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)
ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)
ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)
内容(ないよう)は 省略(しょうりゃく)する。

幕間(まくあい)の 20分間(にじゅっぷんかん)も 席(せき)を 離(はな)れずに、さっきまで 舞台(ぶたい)にいた 仲代達矢(なかだい たつや)さんを 脳裏(のうり)に 浮(う)かべていた。
ストーリーを 反復(はんぷく)し、第二幕(だい に まく)を 待(ま)った。

第二幕(だい に まく)
ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)
ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)
ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)
内容(ないよう)は 省略(しょうりゃく)する。

衣装(いしょう)と メイクを 変(か)えての 第二幕(だい に まく)だった。
舞台上(ぶたいじょう)の 人(ひと)は 仲代達矢(なかだい たつや)さんなのか、ジョン・バリモアなのか わからなくなった。
日本語(にほんご)を 話(なは)している ジョン・バリモアにしか 見(み)えなかった。
何回(なんかい)も カーテンコールに 応(こた)えてくれた。
ただ、観客(かんきゃく)の 手拍子(てびょうし)には 馴染(なじ)めなかった。
リズム感(かん)が ないのではなく、会場(かいじょう)いっぱいに 響(ひび)く 手拍子(てびょうし)は、どこに タイミングを 合(あ)わせたらいいのか わからなくなるのである。
微妙(びみょう)に ズレる タイミングが 気(き)になって しまうのである。
だから、音(おと)が 聞(き)こえない 程度(ていど)に、細(こま)かく 拍手(はくしゅ)を 贈(おく)った。

会場(かいじょう)が 明(あか)るくなり、終演(しゅうえん)が 告(つ)げられた。
そのとき 気(き)づいた。
もしかしたら、よしえ虫(むし)は 最年少(さいねんしょう)なのではないかexclamation&question
この 会場(かいじょう)で 最年長(さいねんちょう)は 仲代達矢(なかだい たつや)さん 90歳(きゅうじゅっ さい)だろう。
それより年下(としした)で、よしえ虫(むし)より 年上(としうえ)の 皆(みな)さんが 舞台(ぶたい)を 楽(たの)しんでいる。
それは それで 素晴(すば)らしいことだと 思(おも)う。
しかし、この 主催者(しゅさいしゃ)の 活動意図(かつどういと)からしたら、後継者(こうけいしゃ)の 問題(もんだい)を 案(あん)じなければ ならないだろう。
つまり、月々(つきづき)の 会費(かいひ)を 納(おさ)めて 舞台公演(ぶたいこうえん)を 観賞(かんしょう)しようという 人(ひと)が 高齢化(こうれいか)している。
また、よしえ虫(むし)も 含(ふく)めて、舞台公演(ぶたいこうえん)を 観賞(かんしょう)する 人(ひと)も 少(すく)なくなった。
公演内容(こうえん ないよう)による かもしれないが、若年層(じゃくねんそう)には 舞台芸術(ぶたいげいじゅつ)が 身近(みじか)ではないのだろうか。
特(とく)に 今回(こんかい)の 演目(えんもく)は、第二次世界大戦中(だい に じ せかい たいせん ちゅう)の ニュー・ヨーク、ブロード・ウェイの 話(はなし)。
劇中劇(げきちゅうげき)は シェイクスピア。
歴史(れきし)か 英語(えいご)の 授業(じゅぎょう)くらいで、かかわるだけだろう。
古典文学(こてん ぶんがく)に 触(ふ)れる 機会(きかい)もなくなった。
日本(にほん)の 古典芸能(こてんげいのう)で、若手演者不足(わかて えんじゃ ぶそく)が 言(い)われて 久(ひさ)しい。
以前(いぜん)、新劇(しんげき)と 呼(よ)ばれていた 舞台芸術(ぶたいげいじゅつ)が、もう 古典(こてん)になっている。
寂寥(せきりょう)を 覚(おぼ)えた。

さて、ロビーに 出(で)て 携帯(けいたい)の 電源(でんげん)を 入(い)れた。
CKさんから メッセージが 来(き)ていた。
CK「入り口(いりぐち)にいますmail to
目はーいmail to
CKさんは 京都旅行中(きょうと りょこう ちゅう)である。
実際(じっさい)に 会(あ)うのは 初(はじ)めてであった。
目ちょっと 時間(じかん)かかるなぁダッシュ(走り出すさま)
ドア付近(ふきん)が 大渋滞(だいじゅうたい)していて、なかなか すすめなかった。
CK「めっちゃ 人多(ひと おお)いどんっ(衝撃)mail to
また、メッセージが 来(き)た。
目人渋滞中(ひと じゅうたいちゅう)あせあせ(飛び散る汗)mail to

なんとか 外(そと)に 出(で)ると、CKさんが 立(た)っていた。
手(パー)あせあせ(飛び散る汗)手(パー)あせあせ(飛び散る汗)
無事(ぶじ)に 会(あ)うことができた。
CK「人(ひと)が 多(おお)くて びっくりしたどんっ(衝撃)
目うん、この 俳優(はいゆう)さんねー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)
CK「ちょっと 調(しら)べてみる…ポケットベル…知(し)ってるexclamation×2
目でしょーハートたち(複数ハート)
CK「そうかぁ〜ぴかぴか(新しい)
CK「これ、おみやげですプレゼント
目ありがとうかわいい
しばらく 話(はな)しながら 歩(ある)いた。
CK「じゃ、またね〜手(パー)
目また オンラインでね〜手(パー)

おみやげは…
DSC_1381.JPG
目あ、賞味期限(しょうみきげん)が…たらーっ(汗)自己消費(じこしょうひ)するしかないのねたらーっ(汗)たらーっ(汗)たらーっ(汗)

仲代達矢(なかだい たつや)さんを 見(み)て、何(なん)でも 躊躇(ちゅうちょ)せずに やってみることだと 思(おも)った。
DSC_1380.JPG
目ま、入選(にゅうせん)するわけないだろうけど、とりあえず 応募(おうぼ)しよう手(グー)
自分(じぶん)が 皆(みな)さんに 言(い)っていること、それは
『やったら 1、やらなかったら 0。やって だめだったとしても 経験(けいけん)は 1ある』

20日(はつか)
朝(あさ)の ラジオに 仲代達矢(なかだい たつや)さんが 登場(とうじょう)した。
今回(こんかい)の 公演(こうえん)でも、うまくいかなくて 落ち込(おち こ)んだり、やめようと思(おも)ったり したことも あったそうである。
でも、最後(さいご)まで 皆(みな)さんに 支(ささ)えられて 千穐楽(せんしゅうらく)を 迎(むか)えることができた。
キャリアとともに 難(むずか)しさが 増(ま)してくる。
日々(ひび)、自分(じぶん)と 向き合(むき あ)って 高(たか)めていかねばならない。

深(ふか)く 心(こころ)に 響(ひび)く 言葉(ことば)だった。
posted by よしえ虫 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 公演 Live